日の出山の展望を楽しみ、ちょっぴり冒険もした金毘羅尾根ハイキング(10月13日実施)

 1013日(土)に金比羅尾根ハイキングを実施した。尾根の名前はいいが知名度が低く集客には苦労した。13日の天気は雨が心配だったが、どうやら終日曇りのようで、日の出山山頂での展望の方が心配になった。普段は企画しない秋の土曜日の御嶽駅の混雑はひどかった。おまけに工事中ときて、初対面の参加者の確認に苦労した。スタッフがバス停で待機し、増発便に案内した。しかし、一人来ない方がいた。携帯に電話すると出たが、「都合でドタキャンにして下さい」、という。この話、後述する。バスもケーブルも増発でそのせいで予定より少し早くスタートすることができた。

センブリ

 急な階段を下ってつるつる温泉へ向かう尾根道と林道の分岐に向かって下っていると、御嶽駅で会えなかった方が登って来るではないか!一瞬、亡霊かと思ったが、話を聞いて見ると集合の場所を間違えたのでつるつる温泉から山道を登ってきたのだという。その判断も素晴らしいが、「にこにこハイキング」から除名されたら困ります、とうれしいことをいって下さった。以後、当然一緒に行動した。

下降点を示す竹札(下見で設置)

  送電線「新秩父線」の18番鉄塔を右手に見て、金網フェンスが左手に出てくると白岩山への分岐に近い。分岐の手前で休憩した。休憩場所から約40分で柳沢へ下る地点に着く。何度来ても迷うので下見で竹札を下げておいた。ここじゃないかというとスタッフがもっと先だという。確かに予定した時間通りに竹札を見つけホッとした。折角なので記念写真を撮った。この場所は南沢山に入る山道の手前で送電線「新所沢線」の真下から少し前の尾根に入るところだ。経験者ならば約20分で下るこの道を歩いて迷うことはない。歩いて危ない箇所もない。約10分で送電鉄塔に出て、さらに下ると柳沢の砂防ダムに出る。すると三内川に沿う林道にぶつかる。14時半頃に林道に出た。ここから約10分歩くと深沢家の土蔵に出て、その向かいが休み処「松葉」だ。

 

帰り道、ノブドウ

報告:稲葉(幹事)

スタッフ:廣川

タカオヒゴタイ

 10時に山頂駅をスタート。アキノキリンソウがまだ咲いてますね、などといいながら歩く。修復なった馬場家も説明、馬場家裏のシモバシラの名所も場所だけご説明。御嶽神社には行かずに日の出山に向かう。バッコヤナギの赤い芽、サワシバの無数に垂れ下がった細長い果穂を目の高さで見て進むと、サラシナショウマの真っ白な花が盛りで風に揺れ、またその先で参加者がきれいな花を見つけた。タカオヒゴタイだった。その後、次々ときれいなタカオヒゴタイを見ることができた。日の出山寄りの鳥居で休憩。セキヤノアキチョウジ等を楽しみながら、山頂には1220分に到着して360度の展望を楽しんだ。天空の神域、御嶽神社と奥の院(男具那ノ峰)を遥拝、この日は金比羅尾根も馬頭刈尾根も見通すことができた。足元にはワレモコウが揺れていた。

サルトリイバラ

 さて、上養沢から登ってくる道との合流点で一息ついて金比羅尾根を下り始めた。この合流点は展望のいい場所だ。土曜日とあって、次々とハイカーが登ってくる。オクモミジハグマ、ヤクシソウ、アキノキリンソウなどが次々と出てくる。早くも赤い実も付けたツルリンドウとサルトリイバラがやたら目立っていた。3週間前には多かった、ヤマジノホトトギスはもう全く見られない。代わりにセンブリが沢山咲いていた。コウヤボウキも咲いていた。下見では人がたくさんいた展望の良い麻生山の山頂には誰もおらず貸切状態だった。ランチ休憩としたのだが、休むと寒いほどで秋の深まりを感じた。食後は参加者の持参した軽食の交換会となった。 歩き出して10分程でフクオウソウに出会った。

帰り道、ヤマボウシの実を説明

 予定した時間に到着したら、数日前に連絡しておいたので、女将さんが息子さんの奥さんと準備していて下さった。1時間ほど参加者と山の話、本日のハイキングの話をして楽しんだ。18日に牛奥ノ雁ケ腹摺山ハイキングに2名申し込んでいただき望外のよろこびだった。「松葉」では、今年の6月にはにこにこハイキングで「餅つきハイキング」を実施した。昨年の12月には、にこにこ会が中心となって26年~28年の方を集めて「餅つき忘年会」を行った。今年の12月には低山はいかいで「餅つき忘年会」を実施すると聞いている。

 

 

 さて、時間になったので、スタッフが樹木解説をしながら武蔵五日市駅まで歩くことになった。三内川に沿うこの道は、河道に生える樹木の葉、花、実が目線の高さにあり、観察するのに都合がよい。たわわに実った真っ赤なヤマボウシの実の味見をし、ぎっしり実ったアオツヅラフジやとりどりに色づいたノブドウに歓声があがった。約50分間、右に左に解説をしながら歩き、1630分頃に駅裏の広場に着いた。軽く振り返りをやって解散した。