やっと雪を踏みしめて歩けた景信山、富士山も

きれいだった!

コース上は、1月の大雪が未だ足の沈む程残る所~踏み固められて凍った所までバラエティがあり、今回初めて軽アイゼンを付けて歩かれた方も、簡単な装着で足元の不安が無くなり快適に歩けるようになることを実感して頂け、雪道歩きの良い練習になったと思います。

 

 申込総数27名でしたが、インフルエンザの猛威などを受け当日も含め12名のキャンセルがありました事は残念でしたが、一班5名程で打ち解け会話も弾み参加者同志も交流が深まる愉快なハイキングとなりました。

  

 

景信山からの秀麗な富士山


ウグイスカグラ、徒長枝は見たかな。

木漏れ日の中できらめく霜柱、日差しを反射し白く目映い雪面の冬景色に目を奪われる一方、青空に伸び行く落葉樹の梢は仄かに色づき始め、コウヤボウキの白や淡紅の名残の綿毛が揺れ、クロモジやアブラチャンの葉芽と花芽のヤジロベエ達は春の出番を待ちながらさざめき、常緑広葉樹の茂みからは楽しげなメジロの恋の囀りが聞こえ始めていました。

 

景信山へ登り振り返れば、眼前に広大な関東平野が開け、左手の双耳峰・筑波山~スカイツリーに都心の高層ビル群~右手のオレンジに光る海に浮かぶ江の島まで、全てを手中に収めたような爽快な気分。また山頂奥の展望地から臨む青空に真白き富士の神々しさに思わず合掌。富士山の左手には西丹沢の大室山・加入道山が間近に見えました。


堂所山への急登のご褒美は、陣馬山頂の白馬の雄姿(肉眼でも確認可能)。不動明王様を祀る明王峠への雪道では、ウサギ・タヌキ・キツネ・シカなどの足跡の違いを雪に描いて説明すると、早速イタチ?の糞やノウサギの足跡などのフィールドサインが見つかり、冬の山での動物たちの姿に思いを馳せることが出来ました。

 

 

明王峠の休憩所では雲を被り始めた富士山を眺めキジバトのデーデーポポの鳴声をBGMに昼食。 未だ固いタラノキの冬芽・葉痕・刺を観察、赤く色づき膨らみ始めたウグイスカグラの蕾に春の兆しを嬉しく感じました。


羽根つきの羽根のようなツクバネ

雪を踏みしめて歩く、下りは雪が多かった。

底沢峠から下る北斜面で再び童心に戻って雪道の感触を楽しみ、やがて雪が消え林道が近づいた頃、目の前に可愛いツクバネの実が沢山ぶら下がっているのを発見! 先月大楢峠からの尾根道で一つも見つけられず残念でしたので、思わず歓声を上げました。 男性陣には「ツクバネって?」の方もいらして、「羽子板の羽根よ~」と女性陣に教えを受けておいででした。

 

 そして今日一番緊張したのは、アイゼンを外した後の林道。 殆ど乾いているかと思えば、いっそオリンピックさながらにスケーティングで行こうかと思う程ツルツルな箇所もあり、慎重にゆっくり歩を進め全員無事に陣馬高原下に到着後、気が張ってカラカラになった喉に皆さんと乾杯したビールの染みわたって美味しかったこと! ウドの天ぷら、きのこ炒め辛味噌などのアテも美味でございました。 これで冬のにこにこハイキングも終了、3月にはいよいよ春の妖精たちに出会えるのが今から楽しみです♪(報告:廣川)