カタクリと春の草花を楽しんだ御前山ハイキング

サスサワ山からの奥多摩湖の眺め

 小河内ダムサイトから大ブナ尾根の急坂を上り、サス沢山で一休みして奥多摩湖と大菩薩嶺の展望を楽しみました。登山道にはイヌブナの雄花が沢山落ちていました。今年は高尾山でも同じことを見たので、イヌブナが一斉開花したようです。

 

 

 登山道の左と右でスギの人工林とカエデ・イヌブナの広葉樹林に区分された処があり、間伐してない人工林の暗さと広葉樹林の明るさの違いや、植樹後間伐・枝打ちなどの手入れがされてなく、50年以上経っても直径20cm位にしか育たないスギを見て、日本の林業の課題を説明しました。

惣岳山の苦しい登りではハシリドコロが登場する。

 惣岳山でひと息入れて、登山道の両側に咲くカタクリや、ひっそりと咲くヒゲネワチガイソウに励まされながら御前山山頂(1405m)に到着しました。広い山頂はカタクリ目当ての大勢の登山者で大変な賑わいでした。19日は山頂で昼食を摂ることが出来ましたが、22日は人混みを避けて、避難小屋まで下って昼食を摂りました。避難小屋の沢では、コガネネコノメとヨゴレネコノメが並んで咲いていました。

惣岳山と御前山の間には、ワチガイソウが見られた。

 長距離の歩行で登り下りの累積高低差が1000mを超えるハイキングなので、登山靴の踵の底が剥がれる、リュックサックの肩紐の取り付け部が切れる、脹脛や太腿を攣るなどのアクシデントがありました。携行しているガムテープ、細引き、消炎スプレイ、サプリメント等で応急処置を施し、サポートスタッフが同行してエスケープルートを下り、参加者全員が奥多摩駅に到着しました。

 

                                                             (報告:槙田 幹夫)

 休日にも実施してほしいとのお客様のご要望に応え、19日(木)と22日(日)に実施しました。奥多摩駅から奥多摩湖までバスに乗車しました。平日は臨時便が出て貸し切り状態でゆったりと乗車できましたが、休日は同じ臨時便でも満員でぎゅうぎゅう詰めでした。

 

  奥多摩湖畔で開会式を行い、コース説明と安全注意で本日歩くコースは長いこと、最初から急な上りが続くこと、狭い尾根道で左右両方が急斜面であること、御前山からの下りでもアップダウンがあること等を伝え、入念に準備体操を行なってから出発しました。

サス沢山から先はカタクリが出てくる。

 惣岳山への上り道では目当てのカタクリがあちこちで咲いていました。一週間前の下見では咲いていなかったハルリンドウが咲き出し、カタクリの紫とハルリンドウの青の違いを楽しみました。産毛をつけた葉っぱを開き始めたハウチワカエデが赤い花をつけていました。惣岳山山頂直前のくぼ地では鹿が食べない、ハシリドコロ、コバイケイソウ、トリカブトが群生していてまるで毒草の原っぱの様でした。

苦しい登りでもコガネネコノメソウを目にすると元気がでる。

 下りはクロノ尾山と鞘口山を越えて大ダワまで尾根道を歩きました。下山道にもカタクリがあちこちに咲いていて、存分に楽しみました。1株黄色い花をつけたツツジ(ヒカゲツツジ?)がありました。大ダワの近くでは、モミジイチゴが沢山の花をつけていました。

 

 

 大ダワからひと登りして鋸尾根に出て、の名前通り岩場のアップダウンを乗り越えて、奥多摩駅まで歩きました。岩場の処では、一週間前の下見時はイワウチワが、19日22日はイワカガミ(アカバナヒメイワカガミ)が咲いていました。頭上ではミツバツツジのピンクとシロヤシオ(ゴヨウツツジ)の白、ヤマツツジの赤と三色のツツジが咲き競っていました。

鋸尾根の岩場では、ひっそりとイワウチワが咲いていた。