そばに振られた、牛ノ寝通りを小菅温泉まで歩いたハイキング、残念!

しかし、念願の露天風呂は堪能。

実施日:9月16日(日)

  最近、天候不順で、実施日一週間前から天気予報では曇りだっ た。実施日が近づくとネットで「てんきとくらす」をチェックし て、毎日、「A」だ「B」だと気をもんでいた。最近 は、参加者のみなさんも慣れたもので「てんきとくらす」の話題に参加し てくる。一週間前に下見の報告を送ってあるのだが、天気予報が 変化するので2日前にも自分なりの予報と「実施します」と送っ ておき、前日に最終決定を送っている。

 

 さて、当日、朝は曇り。やっぱりねと思いながら電車に乗ると 少しずつ青空が広がってきた。八王子始発の普通電車は大混雑だ った。参加者のみなさんには4号車に乗ることを勧めておいたの で、甲斐大和駅に着くとみなさん同じ車両から降りて来て、バス 停にすぐに集合してくださった。一人は電車を間違えて欠席、一 人は体調不良で両人とも車中でメールをいただいた。終点の手前 で下車するので、全員、バスの前方にまとまって座った。 

大菩薩は水を満々と湛えている

 石丸峠に着くと熊沢山を登っているハイカーが見える。登山道 から少し離れた石丸峠にはストーンヘンジのように石が置かれて いる。実は何度も通っていながら下見で初めて知った次第だ。ル ートについて聞かれたので10月には南の方から牛奥ノ雁ケ腹摺山、 小金沢山と歩いて石丸峠に来て、大菩薩峠に行きますと説明する。 大菩薩嶺に登ったことのない方は、多分、牛ノ寝通りを歩きたい とは思わないだろう。大菩薩嶺を歩いて、その南を縦走して、そ れから興味を持つコースなのかも知れない。それ以降ももちろん 歩きたいコースがある。 

 

  峠からしばらく緩く登って牛ノ寝通りに足を踏み入れる、ここ で富士山ともお別れだ。ここからしばらく山は暗くなる。そこそ こ急な下りを歩き、榧(かや)ノ尾山方面の縦走路に入り、約1 時間で榧ノ尾山に到着する。途中30分歩いて5分の給水タイムを もうけた。顔見知りばかりなのであちこちで話が弾んでいる。僕 も最近あちこちの山に行っている女性から質問を受けた。67歳程 度で毎年100名山を登っているというのだから、僕もスタッフも ウカウカしていられない。下見でも感じたことだが、このコース、 倒木が増えている気がする。樹齢のせいだろうか。ハイカーは誰 とも会わないのに、自転車の方々、トレランの方々が後ろから追 い越して行った。

ワサビ田の中を歩く

石丸峠手前からの富士山

  上日川峠に行くバスは、下見の9日よりずっと乗客が少なかっ た。連休だからもっと遠くに行くのだろう。バスは定刻より早く 出た。先週よりも少しだけカラマツが色づいている気がする。徐 々に青空が広がって、歓声が上がる。「嵯峨塩鉱泉」を過ぎて10 月の企画で下車する「すずらん昆虫館」を過ぎる。「嵯峨塩鉱泉」 を見ると若い頃、ここに下ってきて鉱泉に入った記憶がよみがえ る。「大菩薩湖入口」を過ぎると左手に大菩薩湖が見えてくる。 ちなみにダムは上日川ダムという。ダムのあたりからは前方の道 路のイメージがトレースできる。で小屋平に到着。

 

  集まっていただき、コースの説明、安全注意を行う。各自、出 発の準備・準備運動をしていただく。下見の報告で、登りでも汗 をかかない程度ですと書いたら、ある人が「きょうの陽気じゃ汗 をかきますね」という。そんなことはない、僕は出発前にTシャ ツ一枚になり、石丸峠まで汗はほとんどかかなかった。下見では 風が強かった。登りでは一行の列も伸びず、歩きも順調で、天気 も良く快適に歩くことができた。少し登ると大菩薩湖が見え始め る。水を満々とたたえている。さらに登ると雲の上に頭を出した 富士山が見えてきた。これで看板に偽りのないハイキングとなっ た。石丸峠の先の笹原が右手に見えてくるとみなさん、大菩薩湖、 南アルプス、富士山の写真に熱心で歩みが遅くなった。

石丸峠のリンドウ

 ここから「モロクボ平」方面に20分弱歩き、山沢川に向かって 下る。道標には何も記載がないので念のためにGARMINで山道のチ ェックをしながら下った。約20分で山沢入りのヌタから下って来 る山道があって、その合流点に道標があるのははっきり記憶して いる。ただし、この道は滑りやすい箇所があって、苦労する方も いた。合流点で給水。前方に3人のハイカーがいて、転んだらし き痕跡を手足に残しておられた。ここから先は「わさび田」にな る。いつも作業中の男性に会うのだが、この日は会わなかった。 牧歌的なのどかな感じを受ける山道だ。何度も歩いた道を参加者 と山の話をしながら歩く。みなさん林道、車道に出ると遅れが見 られない、疲れも大してないようだった、順調だった。左手にモ ロクボ平から来る道が見えてくるともうゴールだ。 


 小菅温泉のわずか手前にあるソバ屋「小金持ち工房」には予定より10分遅れで到着だっ
たが、自由時間を確保できてほっとした。ところが、先週も会ったそば屋のおばあさんに
聞くと、団体客が来て、「そばがなくなって出せない」という。天ぷら(精進揚げ)はで
きるというので、天ぷらで缶ビールを飲むことにした。缶ビールは道の駅の売店で購入す
るのだ。このそば屋、土日、祭日しか営業しないし冬も営業しないので、僕にとってはこ
の日が今シーズンの最後だったので残念だった。参加者には温泉にゆっくり入っていただ
いた。
 外のテントの下でゆっくり食べて飲ませていただき、15:25発の上野原行きバスに乗っ
た。途中、坪山のバス停、権現山のバス停などでも客は乗らなかった。混雑する坪山も花
のシーズンを過ぎるととたんに客が減るようだ。15:45頃、上野原駅に着いて解散した。
参加者8名(欠席2名) 幹事:稲葉(報告)、スタッフ:廣川