過ぎゆく秋を楽しんだ大多摩ウォーキングトレール

           2018年12月14日(金)、晴れ

 

 

  1214日(金)、にこにこハイキング、今年最後のハイキングを実施した。今回はお楽しみ要素の強いハイキングだ。「紅葉真っ盛り」のつもりだったが、去り行く秋を楽しむハイキングとなった。おまけのお楽しみは「おくのソバ」と「もえぎの湯」だ。

 

 

 今回は、古里附のイヌグスをまずは見ることにした。甲州街道を歩きながら初参加の女性と話をする。下見ではイヌグス近くで道路工事が行われていたのだが工事は完了して、安全面では問題なくイヌグス(タブノキ)の巨木を拝ませていただいた。向いの斜路を下ると、もう寸庭のトイレが見える。土日は駐車場には管理人がいて駐車料を徴収している。寸庭橋から渓谷を眺める。対岸にわたり日陰に入る。ミヤマフユイチゴの赤い実があった。少し歩くと眺めの良いポイントがある。左から来る沢に沿って歩き、もう少し行くと小さな橋に出る。ここから大楢峠から下ってくる道と合流する展望台までが、本日の最大の登りだ。といっても標高差約130mしかない。橋を渡って服装の調整をしてゆっくり登り始める。後ろを見ながら間隔があかないように登る。

     雲仙橋から鳩ノ巣小橋方面の紅葉を見る

鳩ノ巣渓谷から鳩ノ巣小橋を見る


  この展望台は眺めが良い。前方には川苔山と本仁田山が見える。腰を上げて鳩ノ巣小橋を目指す。まず、坂下のトイレに到着して、必要な方に使っていただく。少し下ると雲仙橋だ。雲仙橋からの眺めもいい。ただし、この時間、ほとんど日が射さない。水神様のまつられている大岩方面の展望を楽しんで斜路を下って河原に出る。水神様の大岩に登っていただく。高さは20m程度ではないか。一人だけ高所恐怖症の方がいて登らなかった。この水神様からの展望は高度感がある。天気のいい日にこの上で食べるランチは最高だ。下から上に向かって手を振った。

 

 

 鳩ノ巣小橋から対岸に降りるといよいよ鳩ノ巣渓谷だ。下に降りて撮影スポットに案内する。ここから白丸ダム手前の東屋に上がる標高差約35mの急階段まで撮影ポイントが3カ所ばかりある。それを説明しながら、足下に気をつけて歩いていただく。急階段手前からは白丸ダムの魚道が見える。そして、実は大雨の後は白丸ダムの放流量が増えて、越流する激流が右手の岸壁に激突し、大噴水のように吹き上がる。場合によっては虹が出ることもある。

 

 東屋のある休憩所で、軽食タイムとした。白丸ダムに着き堤頂を進む。残念ながらこの日は魚道見学はやってない。上から対岸に見える魚道の説明をする。ヤマメ、サクラマスなどのための魚道だ。対岸の点検用道路に行き白丸調整池の湖岸を歩く。池に対岸の紅葉が写りきれいだ。もっと温かい時期には湖岸で休んでいる方もいれば湖面にはカヤックを練習する人もいる。20分も歩けば、前方に数馬橋が見えてくる。本日最後の大展望だ。階段を上り、前方にアースマジック(レストラン)が見えてくるのだが、180度方向転換をして橋を渡る。大小取り混ぜ本日5個目の橋でこの上からの紅葉も美しい。写真を撮ったら橋を渡って対岸に渡る。

白丸調整池の青い湖面に写る紅葉を楽し

        数馬橋から白丸ダム方面を見る


  切り通しに行き説明する。時間がないので歩くのは省略。説明して戻って駅に向かう。13:02発の電車に乗り終点の奥多摩駅に向かった。奥多摩駅に到着して柳小路を通って「おく」に到着。「おく」で打ち上げをやるのは今年2回目だ。16人全員揃ったのでビールで乾杯した。40分ばかりワイワイガヤガヤ会話を楽しんだ。初めて参加された方と話をして、最近はやっている女性だけのハイキングなるものについて勉強させていただいた。ここで解散して、さらに希望者で温泉に向かうことにする。「もえぎの湯」の予定だったが、実は9日の朝、参加者の情報で10日~14日は設備点検で臨時休業だと知った。それで9日に急きょ直前下見を実施、「玉翠荘」に行くことにした。合計7人だ。

 

 

 玉翠荘は、多摩川に面する崖地にへばりつくように建てた旅館でビルの中のような感じがあって、実はあまり評価していなかった。この日、料金を払って中に入るとまず風呂場の周囲が明るくなっていた。若主人がいうにはトイレも昨年新しくしたのだそうだ。風呂だけは以前と同じだ。少しつるつるするお湯を楽しんで出た。玄関に戻ると「いつもは有料の休憩室ですが、サービスします」というではないか。奥の広い部屋に入ると、明るい窓があり多摩川の展望がきれいだ。明るい窓に向かってビールを楽しませていただいた。参加者の評判も大変良くて、幹事としては胸をなで下ろしたのである。こうして今年最後のにこにこハイキングを終えることができた。

温泉旅館「玉翠荘」外観(年中、無休とか)

そば処「おく」の店内(月、火が定休)


参加者:14

幹事:稲葉、スタッフ:廣川

コースの距離:約6.6km、最大標高差:約130m