百尋ノ滝から川苔山に登り、赤杭尾根を丹三郎まで歩いた!

・実施日:2018年7月5日(木)

  細かいことはすでに忘れつつあるのだが、忘却の彼方に去る前に記録しておこう。川苔山は奥多摩駅周辺のどこの山に登っても目に入る姿のいい山で、誰だっていつかは登りたいと思っているではないだろうか。標高差が約800m、歩行時間約5時間だからにこにこハイキングでは中級者向けとしておいた。応募者は16名いたのだが、微妙な天気予報だった
ので、5名のキャンセルが出た。

細倉橋をすぎると渓谷が美しい

  この日、7:30に奥多摩駅に着いたら、すでに参加者が5名いてバス停でしばらく談笑した。次の8:03の電車で残り全員がきた。バスはわれわれ以外は外人さん一人だけだった。ちなみに同じバスで行く、日原の鍾乳洞は外人さん(アジア系)に人気があるようだ。8:20に川乗橋に着いて手早く開校式、各自で体操。8:30に出発した。細倉橋までは林道なので一団となって進んだ。おなじみの方ばかりなので仲良く話をしながら歩く。細倉橋は地図にはトイレがあると書いてあるが、実際には使用できない、ソーラーバッテリーが故障中とのことだ。奥多摩ビジターセンターに確認すると1年前から故障しているそうだ。


 細倉橋からは山道で一列で進む。沢登りのような感覚で岩っぽい道を進む。暑い季節には涼しい登山道だ。なかなか迫力ある岩場もある。ほぼコースタイム通りに百尋の滝に到着。この滝は「百尋」と称するだけあって迫力がある。ここまでは雨にも降られなかった。10分ほど写真休憩。みなさんこの滝には満足されたようだった。百尋ノ滝からはすぐに梯子が出てくるなど5分ほど緊張する場所があるが、後は緊張する場所はない。川苔山のこのコースは稜線に出る直前でバテるケースが多い。稜線の手前からペースを落とすと良い。われわれも1名だけややばて気味だった。 

イボタノキの花、きれいに咲いている。

  赤杭山から古里駅に分岐する峠までは、2、3カ所滑りやすい箇所があった。雨の後なので多少いつもより滑りやすかったかも知れない。古里駅には15:25着とほぼ予定通りだった。ここで、お二人が帰られるのでお二人に本日の感想を聞いた。それから残り全員で 「丹三郎」に向かった。丹三郎は15時から団体タイムで、予約しておけば対応していただける。参加者のみなさん、着替えてすっきりされて、丹三郎の雰囲気とそばを楽しんでおられた。楽しい、振り返りタイムとなった。百尋ノ滝を見て、川苔山の登り、たっぷり歩
いて、雨にもあわず、丹三郎のそばを食べることができてうれしかったという感想が多かった。

・参加予定者16名(キャンセル5名)

・スタッフ2名(幹事:稲葉、スタッフ:廣川)

赤杭(あかぐな)尾根を慎重に下る一行

途中で見た クワガタソウ

  ハイキングの天気予報について報告しておこう。わたしが幹事を務めるハイキングでは実施一週間前の下見後にメールかハガキ(原則メール)で幹事の天気予報と下見状況を知らせている。天気が怪しいときには3日前、さらに前日にも実施者としての予報を送っている。このハイキングの場合、中級者向けとしておいたが、初めて参加を希望する方がいて、この方にはメールで経験を確認してから参加を受け付けた。ところがこの方は実施3日前に自分の判断で中止と決めつけてキャンセルされた。毎回参加される方なら、こんなことはない。当日の朝、ご自分の判断で雨になるとしてキャンセルされた方もいる。そんな事情で結局、11名の参加、2名のスタッフとなった。ちなみにこの11名は全員常連さんでわたしは全員の名前もわかっているし、山の経験も把握できている。

 

 ついでにさらに余談だが、この日のハイキングでは古里駅に下山して、さらに足を伸ばしてそば処「丹三郎」でそばを食べながら振り返りをやる予定だったが、そばを希望された方は誰もキャンセルしなかった。面白い結果といえないだろうか。

百尋ノ滝は迫力がある。霧が飛び散って涼しい。

  山頂までもほぼ予定時間通りだった。山頂で昼食を食べて休憩。曇りがちの日だったので雲取山は見えなかった。このコースの難点はトイレがないことだ。今回は、他の登山者もほとんどいなかったので、休憩中にスタッフに案内してもらい、稜線上の安全な場所でお花を摘んでいただいた。 赤杭尾根(あかぐな)の下りは2時間45分ほどなのだが、予定よりも時間がかかると踏んで昼食は20分で切り上げた。登ってきた道を戻り、さらに先に行き、それから右に曲がり長い稜線となる。わたしにとっても久しぶりの赤杭尾根だった。そのときは、帰りに「玉川屋」に入った記憶がある。エビ小屋山を右に見て歩くと、同行のスタッフがエビガライチゴを見つけ、「これでエビ小屋山というのね」というではないか。考えたこともなかった。ついでだが、赤杭尾根は元々の字では「赤久奈」であって杭とは関係がないようだ。赤杭山はまっすぐ歩くと通過してしまう。下見で確認しておいたので、せいぜい10mほど高いだけのピークを踏んだ。周囲にはイチヤクソウがたくさんあった。

これがエビガライチゴ